小平だより

当院はマイナンバー並びに電子処方せん対応です

第三世代セフェムの危険性

医薬品医療機器総合機構よりアラートが出ており、フロモックス・メイアクト・トミロン等の第三世代セフェムによる重篤な低血糖症状や痙攣のリスクが指摘されております。この因子を持つ、特に乳幼児の保因者を見つける一般的な方法はありません。

以前からこれらの抗菌剤の乱用は高度耐性菌を容易に作り出し、深刻な結果を招くため通常の外来での処方には妥当性はほぼ皆無だったのですが。

まともな学術情報を把握している先生は以前から出していませんでしたし、妥当性のない処方に対しては厳しい規制がかかり始めていますのであまり心配はいらないとは思います。

ホルムズ海峡の影響について

現状ではっきりしているのは、医療機器や医薬品のコストアップは発生しています。

 

医療機器や医薬品は保険診療で公定価格が定められていて、値上げによる損失回避は出来ません。企業は損失回避のために生産や出荷を取りやめる以外の選択肢がありません。医薬品業界は一昔前と異なり、皆さんが想像するより遥かに薄利です。ジェネリックの多くが生産停止になり、企業が丸ごと撤収した品目もあります。

 

ナフサ由来の薬品としてはアセトアミノフェン・ロキソニン・ボルタレンなどがあります。また塗布薬の安全な高純度基剤は石油化学合成品です。天然の、自然の基剤は安全性に問題があり使われなくなった歴史があります。

 

またほとんどの医薬品が劣化防止特性のプラスチックの特殊な素材で梱包されていますが、こちらの供給不備が起きつつあります。

 

原末に関しては何とか確保できても、安全な最終形態に出来ず、出荷不能になる企業がこれから続出する恐れがあります。

 

どの薬品が突然、薬局の店頭から消えるか分からない、というのはこういう背景です。

 

完全途絶にはならないとは思いますが、当面はなるべく必要なお薬が自宅に3週間分は残るように備えて下さい。元々ギリギリで回っていた流通網は数%の欠乏でも大混乱するのが当たり前です。全てを買い占めや目詰まりのせいにするのは無理があります。

 

政府は流通の制御を試みていますが、天文学的な社会流通の枝全てを役人がコントロール出来るというのは幻想で、強権的な共産主義国家でも失敗してきたのが統制経済の歴史的現実です。

 

6月12日追記です)

様々な業界に対してギリギリの供給体制が整備され、近隣の建築現場などを見てもどうにか回り始めています。

 

ただし、実質的な配給制のため、特定のメーカーや特定の品目に注文が殺到すると容易に出荷制限が発生します。

 

際どいバランスですのでお手持ちの薬剤ストックは大事にしてください。

格安アレグラ

OTC類似薬に関して衆議院厚生労働委員会で追加負担案が可決となりました。

 

医療保険の財源は高齢者の激増で崩壊寸前のため、仕方のない処置とは思いますが、就業に支障の出る患者さんにとっては負担増となります。

 

花粉症薬がとりあえず対象人数は多いと思います。

 

市販薬で代替できるものはないか、調べてみましたがAmazonのアレジークHIがフェキソフェナジン含有量的には等量です。使えそうな感じのOTCの中では最安でした。こちらは今までフェキソフェナジンやアレグラが使えていた方はほぼ問題はないとは思います。

 

またフルナーゼ点鼻薬は同名の商品がやはりAmazonで見つかります。こちらは稀に鼻腔内カンジダ症などが出るケースはありますので疼痛などが出た場合は受診してください。

点眼に関しては、保存料フリーであることと、緑内障の場合は血管収縮剤が入っていないタイプの方が安全性は高いと考えています。点眼OTCは種類が多すぎて簡潔にこれが良いというアドバイスはしかねます。

 

今後は頭痛薬としてのロキソニンも割増となります。

 

原則としてOTC使用にて障害発生の場合、保障や治療などの対応は販売者の方にお願いします。副作用被害救済制度を利用する場合、処方先経由でないと書類は通らないはずです。

 

一応、割増になったというだけで処方そのものはまだ出来ますのでご相談ください。

光化学スモッグ

先週から少しずつ光化学スモッグが出始めています。

軽い喉のチリチリ感、鼻汁、昼間の軽い咳嗽を風邪と勘違いして受診される方が出てきました。

昼からの強い紫外線で発生しますのでこの季節は主に午後に増えます。

本態はガスですのでマスクやフィルター類は無効です。窓を閉めると室内濃度は下がりますが、開けると外気と同じ濃度になります。

また季節外れの黄砂も飛んだようです。こちらはマスクやフィルター類が有効です。

いずれも環境庁のそらまめくんで情報が得られます。

感染症の流行が少ない時期でほとんどは緊急性は無いのでこうした遮断で改善するか1日様子を見てもよいと思います。

 

ただし発熱や夜間咳嗽はほとんど無いのでその場合は受診してください。

 

当院は日曜日も午前9時から10時半までは休日診療ではなく通常診療です。スパイロや採血などは出来ませんが5日分の感冒処方は休日加算なしに実施可能です。

 

追記)

なお、例外的な項目ですが、この季節特有の話として。

 

アウトドア活動でダニに刺されたあとに高熱が出た場合、SFTSという致死的な感染症の場合があります。

 

平日でしたら血液検査である程度絞れますが、休日ですと判定は難しいです。

 

刺されてから数日空けて発熱の場合にはご相談ください。

 

あとは麻疹が散発的に流行していますが、予防接種をスケジュール通りに受けていたらあまり問題ないはずです。

 

3日間ほど発熱していったん解熱し、その後発熱しながら皮疹がざーっと出てきたら疑いです。

 

必ず事前にご連絡の上、受診してください。

 

また、麻しん風しん混合ワクチン接種して4週間経てば致死的な経過は防げますが、未接種の乳児を人混みに連れてゆくのは命を賭けたギャンブルです。

連休の帰省は自家用車などの隔離でいくことをお勧めします。